2009年2月27日金曜日

スタンフォード劇場/Stanford Theatre


パロアルトの歴史ある映画館Stanford Theatreに行ってきました。

Stanford Theatreは、1925年に建てたれたギリシア/アッシリア調の劇場で、1987年にパッカード財団によって買収、修復されてからは、映画黄金期である20年代から50年代のクラシック映画専門に上映しています。



装飾の絢爛さは、まさにRoaring 20'sそのもの。
上映の幕間にはウーリッツァーのシアターオルガン"The Mighty Wurlitzer" が、オーケストラスポットからスルスルと上がってきて、ゴージャスな演奏を披露してくれます。 ワンマンオーケストラと呼ばれ、かつては無声映画の伴奏に使われたと言うこの"The Mighty Wurlitzer" の演奏だけでも、当劇場に足を運ぶ価値ありです。



アメリカには、こういった【歴史】をシッカリと維持、継承していてくれている人たちが居て立派だな、と思います。 劇場には、【黄金時代】のポスターやチラシ等、貴重な資料を展示した部屋も併設されており、映画ファンならば歓喜することうけあい。


映画は通常2本立てで上映されます。 それで入場料が大人$7、シニア(65歳以上)とユース(18歳以下)が$5という良心的な設定になっているのだから素晴らしい。
この日は平日で、流石に1,400名(?)というキャパシティの劇場内はガラガラでしたが、それでもシニアのファンを中心に、スタンフォード大学の学生さんと思われる若い男女や、上映映画が映画だっただけに(詳細別途)“おたく”っぽい方の姿も少なからずありました。
ビジネスと考えれば当劇場の運営は大赤字でしょうが、このように米国文化が継承されていくことは本当に素晴らしいことです。
詳しい劇場の歴史は以下のページから(英語)。